安寧なんか欲しがりません

まだまだ、まだまだですよ~

みぽりん 哀悼

吉本のみぽりんこと中山美保さんの訃報に接し、謹んで哀悼の意を捧げます。

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関西以外の人にとっては、中山美保といっても特に感興を催すことはないかもしれませんが、かつて、(50年近く前)吉本新喜劇に置いてのマドンナとして活躍されていた女優さんです。
16年ほど前に放映されたドラマに「夫婦漫才」という佳品がありました。
中山美穂甲本雅裕が関西の夫婦漫才師を演じていたのですが、その夫婦が年老いた姿が中山美保夢路いとしになって、ドラマのラストシーンに出てきたときは、関西人ならそのキャスティングに大いに唸ったと思います。
このドラマ、作・演出が関西出身の豊川悦司であることを考えると、大納得なのでありました。

年老いた夫婦漫才師のおもろ哀しい雰囲気が、当時60歳を過ぎていた中山美保からにじみ出ていました。

享年78歳だったとか。
元気やったら、そのおもろ哀しい名演技をもっと見せてもらえたのになぁ。惜しいことです。

もうひとつ、中山美保さんのことで思い出すこと。

1974年の春、ミモザ17歳のときです。
ポール・サイモンの初来日コンサートが大阪のフェスティバルホールであり、ポール・サイモンの大ファンだった少女ミモザは一人、チケットもないまま大阪フェスティバルホールへ乗り込み、10時間ほども待ちに待って、10枚ほどしかなかった当日券をなんとか手に入れたのでした。
コンサート後、興奮覚めやらぬままポールを出待ちするミモザ。と、そのとき楽屋口から出てきたのが頭にカーラーを巻いた中山美保嬢でした。
出待ちの女の子たちを見て、「誰?誰?誰待ってんの?」と聞くので私が「ポール・サイモン」と答えたら、「え?え?」と言った後、何を聞き間違えたのか、隣にいた船場太郎(吉本の二枚目!)に「ミシェル・ポレナレフやって!」

そのとき、結局ポールには会えなかったけど、吉本新喜劇の美人女優と二枚目俳優に会えたから大満足でした。

それはもう43年も昔の話になります。

みぽりん、どうか安らかにお眠りください。


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シロイマケイヌ③

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シロイマケイヌ 第3回

ミカコは16歳の夏にレイプされた。

塾の帰りの出来事だったらしい。

詳しいことは知らないけれど。

付き合いだして一ヶ月くらい経って、それまでにも何度もキスを試みようとしてかわされていた僕はそのとき結構強引に責めてみたのだ。
女の子との付き合いの段階には時には強引というキーワードが必要なときもあるんじゃないかと、26歳(そのときはまだ25歳だったけど)でようやくわかりかけてきた僕としては、ここが勝負どころだ、という勘が閃いた瞬間だった。
閃いた筈なんだけど、そうは問屋が卸さなかった。(これはオヤジの口ぐせ)

ミカコはすぐそばにあったコーラの瓶で僕を殴ったのだ。手加減なしで。

左手の小指を骨折した。マジで。

一撃めは危ういところで僕の額を掠めた。

二撃めをふりおろそうとミカコはすごい形相で迫ってきた。

とっさに額を庇った左手にその一撃が来た。手加減なし。グシャッという音が聞こえたような気がする。

僕の絶叫。

ミカコ、はっとする表情。

小指が変な方向を向いている。

ミカコ、コーラの瓶を取り落とす。

その瓶が僕の足の爪先を直撃。

「ウッ…」


ミカコしゃがみこむ。

僕痛くて気を失いそう。

ミカコが僕の足元で小さくなって震えていた。

 
これは短いカット割りでそれぞれの表情のアップを静止画面で見せると効果的な臨場感のある映像になるかもしれない。

近くの診療所に駆け込んで応急処置をしてもらい、薬を待つ間にレイプのことを聞かされた。

それ以来の病的な潔癖症のことも。

ミカコはちょっと変だったな、無表情で。

僕は話の途中で止めさせて、ミカコ、オレのこと好き?って聞いたら、うん、と答えたので、オレもミカコのこと好きだよって言ったら、ミカコの

無表情が崩れて泣いた。


あれ以来レイプのことも潔癖症のこともそれ以上は聞いていない。

キスもセックスもできないんだよ、とミカコは言った。


いいよ、オナニーで済ませるから。僕は言った。

ミカコは真剣な表情でうん、と頷いた。


第4回へつづく


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シロイマケイヌ②

シロイマケイヌ 第2回

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僕は、統計学とか一般論とか平均値とかそんなものはあまり当てにしません。

僕は一日に2回オナニーをします。

その回数についての、あなたの感想とか見解は不要です。

僕にとってその数字の意味するものは絶対的だからです。

僕は一日に2回オナニーがしたいからしている。

彼女とはキスはするんだけど、セックスはできないんです。

彼女は潔癖症で、キスをするのも本当はそれまでの道のりも大変だった。

口内雑菌というのがあるらしいですね、人の口の中には。

自分の菌はいいんですって。

でも他人の菌が自分の中に入り込むのはどうしてもダメって言ってなかなかさせてくれなかったんです。

口内雑菌を一掃してくれるといううがい薬を彼女は持参してきました。

「マサシ、これで三回うがいして。うがいし終わったら3分以内ならキスしてもいいかも。」

茶色のでっぷりした瓶の中には一体どんな液体が入っているのかよくわからなかったけど、ラベルの文字を見てちょっと涙ぐみそうになってしまった。

「キス20回分」とミカコの手書きのラベルが張ってあったのだ。あ、彼女の名前はミカコです。

なんで涙ぐみそうになったかは、簡単には言えないな。哀切ってことばが今浮かんだんだけど、適切かどうかはわからない。

ミカコと出合ったのは去年の冬です。去年の冬といっても夏が来る前の春が来る前の冬です。

きっかけは、ありきたりなエピソードです。特に語るほどのこともなし。

そうか、ミカコと付き合いだしてもう1年半になるんだなあ。

そうか…1年半の付き合いの間に16回キスしたのか。

茶色のボトルには目盛がついていてその目盛は、mlではなくて一回分、二回分とミカコの字で書き込んである。

ミカコは、「ちゃんと量を守ってよね」と自分の手書きの文字の意味を僕に念押ししたけど、キスの記念樹みたいな意味もあるんだろうなあ、ミカコにとったら、と僕は勝手に解釈している。

これはさっきの哀切に繋がる感慨。

ミカコは16歳の夏にレイプされた。

第3回へつづく



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連載小説「シロイマケイヌ」①

またまた調子こいて連載小説はじめちゃいます。すみません。
これは、15年くらい前になるんだけど、インターネットをはじめて間もないころ、お友だちに薦められて覗きに行ったHP(その頃はブログじゃなくてみんなHPでややこしい手順を踏んで文章を公開してたっけね)を通しておかしな男の子(マサシ・仮名)と知り合いになった。
マサシは毎日2回オナニーをする。その自分のルーティンについて考察というか記録を詳細に述べていて、それに感動した私は思わずマサシを主人公にした小説を書きたくなっちゃったのだった。現実の(というかそのHP上の)彼には恋人はいなかったので、せめて小説の中では恋人を作って上げたのだった。マサシ、元気にしてるのかなぁ。もう、40歳になっちゃってるねぇ。(もう、彼とは音信不通で繋がりようはないのだけれど)

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シロイマケイヌ第1回

26歳の僕に彼女がいないわけはないでしょ。

僕はそんなにカッコいいというほどではないが、決してカッコ悪くはない。

カッコいいとカッコ悪いの間にはものすごく大きな空間がありますよね。その空間が僕の生息地帯です。

カッコ悪くはないけどカッコよくもない僕でも26年も生きていると多少は自分の魅力というものに自覚がある。

蓼食う虫も好き好きとはよく言ったもので、人の好みは十人十色だ。

こんな僕を好きといってくれる女の子もひとりふたり3人…。

26年間で5人くらいはいた。

ただ十代の僕には僕自身が自覚できる僕の魅力、と僕が魅力を感じる女の子、僕に魅力を見つけ出してくれる女の子の相関関係がいまいちよく飲み込めていなかった。
相関関係というのはちょっとちがうか、力関係?それもちょっとちがうなあ。
とにかく平たく言えば、僕がいいなあと思う女の子には振られつづけ、たまに好き、なんて言ってきてくれる子には興味がもてなかった、その結果彼女と過ごす十代の輝く青春物語は僕には訪れなかったということです。

それを一概にもてなかったからだ、とひとことで片付けられてしまうことに僕はとても口惜しい気がしてしまうのだけど。つまり相関関係を理解できていなかったゆえの結果だということなのだ。

こんなこと誰に力説しているんだろう。

僕は26歳のサラリーマンです。

彼女がひとりいます。

でも、彼女はセックスをさせてくれないのでもっぱら毎日ひとりで処理しています。

なぜかについてはおいおい話していきます。

シロイマケイヌ第2回へつづく


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ネタバレ注意(エイプリール特番でしたぁ)

騎士団長を殺したのは免色渉だ~~~~



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上田秋成ブーム、来る?

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わりと二枚目やん!

みなさん、「騎士団長殺し」読みはりました?
ミモザはただ今読んでいるところ。
発売直後に図書館に行ったら「2人待ち」って言われて5日ほど前に手元に来ました。
さすが田舎。同じ日に大阪枚方の友人は「170人待ちやった」と言うてました。
ミモザのあとに11人待ち。
早く読んで次に回してあげたいんだけど、いかんせんミモザは本読みが遅い!
今270ページあたり。
ちょっと前に「私」と人妻のガールフレンドがテレフォンセックスに勤しんでました。ま、そのあたり。

226ページあたりに出てくる上田秋成の小説「春雨物語」については読みはりました?

そこはちょうど昨日の午前中、洗濯を終えた後のちょっと一息タイムに読んでいて、上田秋成の名前に「おっ」となりました。
というのも、ここ1週間ばかり、ミモザ上田秋成さんとやや懇(ねんご)ろなんですよ。

家事タイムに聞くともなくラジオをつけて、これと言ってお気に入りがないときは「放送大学」を聞いてます。
で、1週間ほど前から「上田秋成の文学」講座が始まっていて、聞くともなくよりはやや積極的に耳を傾けてます。
講師のナガシマ先生のお声がわりと良い。
ナガシマ先生によって語られる上田秋成像がなかなか魅力的で、論敵の本居宣長のことをわりと悪しざまに罵ったり(それもしつこく、なんども)、
生活のために医業を開業するにあたり、「借金の仲介はしない」とか「仲人はしない」とかいろいろ誓いを立てているのも人間臭くておかしい。

で、226ページあたりを読んだ直後に放送大学の時間になり、読書を中断してラジオに聞き入ると、なんとちょうど、「騎士団長殺し」で引用されている「春雨物語」のなかの「二世の縁」についての言及があるじゃありませんか。まぁっ
ちょっと楽しい偶然でしょ。でしょ。

村上春樹を熱心に読み込む世界中のハルキファンによって、もしかしたら上田秋成ブームが到来しないとも限らない?
もしそんなブームが来たとしても、シニカルな秋成さんのことだから、肩頬でニヤッと笑うくらいかな。


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再会あれこれ

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5回にわたって、カスみたいな小説を公開させていただきました。
吉本は実在の吉本君(仮名)をモデルにさせてもらいました。
とはいえ、「吉本」も「私」も「芝居男」も私の妄想の中の人物です。
吉本にマリリンモンローの絵をもらったこととか、ごく一部実際に起こった出来事も混ざってますけどね。
小説を書く人なら、そのあたりの、本当と本当ではないことが、実際に起こったこととそうでないこととは簡単には言えないってことも、なんとなくお分り頂けるのではないかと思います。
私は不倫のなやみを吉本に電話で相談などはしませんでした。
不倫をしなかったのか電話をしなかったのかはご想像におまかせしますけど。
5年ほど前かなぁ、FB内で吉本君から接近があり、「ミモザってあのミモザ?」てな調子で。
「そやでぇ、あのミモザやでぇ」と返事をして、「わあ、なつかしいやんけ」などという会話はありました。
「会いたいなぁ」
「うん、機会があったら連絡するわ」と言いつつ、その後機会は訪れてません。
FB内で吉本の近況は知れます。いまは、中学校の校長先生になってるらしく、最近も卒業式で卒業証書を授与してる自分の写真を公開してて、笑ってしまいました。私はFBはアカウントがある程度なので、吉本はいまだに自分がモデルになったカス小説があることなど知る由もないでしょう。
ついでに言うなら芝居男ともFB内で再会しました。
元気に生きてました。
60年も生きてるとねぇ、こういうおもろいことも起こります。
生きてなあきませんね。




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