安寧なんか欲しがりません

まだまだ、まだまだですよ~

ミカ何処?

f:id:quietsea526:20170922164815j:plain高校同級生のW君から気まぐれメールが届く。
あ、違ったその前に私から気まぐれメールを出してたんだった。

夏に京都へ行った話をして(京都っていうのは私の実家で、W君も京都在住なわけ)、

その話というのは、たまたまK高校(Wと私の母校)の近くを通りかかり、それはある知り合いとの面会のためで、その約束までにちょっと時間が余ったので思い立ってミカの家を探してみたって話。

ミカは、高校2年時、Wもともにクラスメートだった友人。

そのクラスで15年ほど前にクラス会をやった。
15年前、それは45歳のときで、高校卒業後、大学生のころには数回催していたクラス会も長らく途絶えていた。
20数年ぶりのそのクラス会は最初の思い付きのいい加減さに比して、企画途上で大いな盛り上がりを見せ、90パーセント以上の参加率となった。
45人のクラスメートのうち連絡先不明者は2名だった。
その2名のうちの一人がミカだった。

幹事が実家に連絡をして、ミカさんの現住所を教えてほしいと伝えると、なにか不可思議な対応をされた、という。
電話に出た人は、自分は詳しいことがわからないという答え方をし、後日かけ直しても同じような対応が繰り返されるというのだ。
結局クラス会当日までミカの連絡先は誰もわからないままだった。
クラス会ではみな、「どうしちゃったんだろうね」と首をかしげつつ、それ以上の詮索はなにかしてはならない事のような、そんな雰囲気だった。

ミカは高校卒業後、東京の大学に進学した。
ミカの父親は勤務医で、当時お姉さんも既にK大学病院の勤務医と結婚し日吉にお住まいで、ミカはしばらくそのお姉さんの家から大学に通っていた。
私は数回そのお宅にお邪魔したことがある。ミカとは特別に仲の良い関係だったという記憶が私にはある。

そして、ミカも大学卒業後、ほどなくしてお見合いで(義兄の同僚である勤務医と)結婚した。
私はその結婚式に招待されたが、ちょうど就職して間のない時期で、残念ながら東京で催されたミカの結婚式には出席できなかった。
彼女の結婚式に出席できなかった事情について、本当に仕事の都合で行けなかったのか、それは今考えても我ながら解せない。大事な友人が結婚式に招待してくれたのだとしたらよほどの事情がない限り万難を排して出席するのがあの当時の若い女性の選ぶべき行動ではないかと今の私の感覚ではそう思うし、あの当時の自分もそういう気持ちがあったのではないかと思うのになぜ欠席と決めたのか。
ひょっとして結婚式に招待されたというのは私の勘違いで、そもそも招待されていなかったのか?そのあたりの記憶に確信が持てない。我ながら不思議なことではあるのだけれど。

実は私にもミカの実家との不可思議な感触が残るやり取りの記憶が残っている。

私も結婚をして、ふと学生時代を懐かしむくらいの余裕ができたころだったか、もうすっかり交流の途絶えていたミカの現住所を確認するためご実家に電話をし教えてもらえなかったという記憶。
数回そういうことがあり、そこで私はふと思い至る。
「あ、もしかしてミカに嫌われてるのかしら」と。
結婚式に欠席した私のことを友達甲斐のない奴とミカに見限られた?
ああ、そういうことなのか、とその当時の私は了解した。それでも、そんなことで?とか、そんなに気を悪くしたのなら、直接そういう言葉をミカから受けた記憶はないし、どこでそんな気持ちの行き違いが発生しちゃったんだろうという不可解さは私の中に残ったものの、それ以上のことは想像できず、そのままの状態で時間はながれた。
私の結婚生活にも山谷があり、学生時代の友人との齟齬についてそればかりを心にとどめて思い悩むための十分な暇を私は持てる身分ではなかった。

気が付けば20年近い時間が流れ去っていた。
そしてクラス会。

ミカには旧友たちと連絡を取り合えない事情があったということなのか。
そのときになってやっとそういうことに気づいたのだった。

つづく